インターネット老人おぢさん

【2021年版】プログラミングスクールの講師がプログラマーになりたい人におすすめする最短最速確実なたった1つの勉強方法をマジで徹底解説します!(業界裏話あり)

最終更新:2021年01月24日 03時24分17秒(初公開:2021年01月24日 03時24分17秒

【2021年版】プログラミングスクールの講師がプログラマーになりたい人におすすめする最短最速確実なたった1つの勉強方法をマジで徹底解説します!(業界裏話あり)

今回は案件ではなく業務のお話です

現役エンジニアでIT講師もやってるのむらやです。
私がここでお話しする内容はどうしても契約関連が多くなります(個人フリーランスが揉めるのはほぼ100%契約の話ばかりです)が、今回は業務について切り込んでいきましょう。
エンジニアリング業務については、

  • Gitの運用方法が肌に合わない
  • 開発で使っているライブラリについてドキュメントがない・オレオレ運用がされている
  • チーム体制やコミュニケーションフローがあいまい
  • コミュニケーションフローが確立されているが、業務指示が双方(契約書でいう甲乙間)で不明瞭

といった問題ぐらいです。

では、講師業をする時に気を付けなければならない業務とは何でしょうか。

スクールごとのウリ・強みを尊重する

まずお伝えしなければならないのは、スクールは慈善事業ではありません。
これから(卒業だったり、不満を言って)出ていく人より、これから入ってくる新規入塾者に向けて企業努力を行います。
つまり、入るまではすごく頑張りますが、入った後は誤解を恐れず言えば適当です。
たとえば、質の良い講師陣で揃えると入塾者は〇期生といった制限をしますし、入塾者の人数が増えれば増えるほど収益は出ますが教育の質が下がり、結果的には受講生へ対応不足や月謝が上がるといった面で負担を強いる事になります。
残念ながら受講生にとって完璧な場所というのはないのです。

  • 初期投資が安い
  • 対応速度が迅速
  • 講師の質が高い
  • 自分で案件を獲得できる

といったスクールのカラーを出すために、他の何かを犠牲にしていることを忘れてはいけません。
軽視しているわけではありませんが、実際問題として出来ていないと回答する場合がほとんどでしょう。

私が講師としてできるのは、各スクールの必ず何か弱みとなる問題点が生じる際の緩衝材としての役割を担うことを心がけていますが、一人でできる範囲は限界はあります。

受講生向け:のびのびとした環境で高度な教育を受けたい場合にすべき3つのこと

まず、スクールだろうが独習だろうが講師に完璧さを求めると失敗します。
日本の悪習として「難関校に入学できたから後は大丈夫だろう」という考え方がありますが、プログラミング(実力主義)の世界では通用しません。

  • 【プログラミング教材サイト】完全オンラインの教材だけ格安で提供してくれる場所
  • 【メンター】やりたい分野の実務経験を持っている「教え下手な」エンジニアメンター
  • 【SNS】プログラミングを頑張る友達

この三つをなるべく正確に意図を伝えますと、「プログラミングの入門は過酷です。プログラミングで何かしたい事が明確でもない限り一人では続かないので、同じ目標に向かう人とプログラミングを頑張っている実感を得てください」という事です。
スクールに行くと手っ取り早く環境を整えることが出来ますが、最初に挙げた4点の強みのどれか三つが欠けている事が多いです。

Q.プログラミングスクールに入らない方がよいか?

A.自分でできるなら入らないに越したことはないです。
どうしても入りたい場合は、第1期生とか第2期生のように若いタイミングを狙いましょう。
ぶっちゃけ、長寿で実績のあるスクールと新進気鋭のスクールだと後者の方が講師の質も高く、受講生も少ないので教育コスト(月謝)が安い傾向にあります。

業界裏話

ほとんど既知ですが、昨今のプログラミングスクールはプログラマー未経験(カリキュラムをこなした卒業生が講師になるパターン)が非常に多く、そんなんじゃやっていけないでしょ、みたいなパターンにハマることがほとんどです。
先述した通り、第一期生や第二期生がスタートアップで活躍した講師(現役プログラマー。安定的なスケジュールも抑えられず高い)の代わりに着任する事が多く、カリキュラムについては講師より詳しいですがプログラミングの経験はほとんどゼロなのでイレギュラーケースに対応できない場合がほとんどです。
プログラマー採用の担当者がプログラミング塾を嫌がるのは、スクールでは現場レベルの対応力を養えないからと言っても過言ではありません。

たとえば、スクールでは大体基礎課題。応用課題・実務課題という3ステップで運営されている場合がほとんどですが、基礎と応用はカリキュラム通りにやればいいので、運営上問題はありません。
(公開情報にした理由は、各スクールに資料請求すれば分かるからです)
問題は実務課題で、何をやるのかはその時に決まりますし、システムについて知見がないので、考慮されていない問題がどんどん出てきます。
実践課題なのに実務歴のない・浅い人がサポートにつく恐怖(しかも高い月謝も払う)って想像できますか?

カリキュラムが欲しいなら勉強サイトを見つけ、
講師が欲しいなら現役プログラマーとメンター契約しましょう。
仲間が欲しいならTwitterで作ったものをスクリーンショットとGithubで公開しましょう。

Q.よいスクールはどこ?

A.残念ながら万人受けするよいスクールはないです。
自分に合ってるかどうか、で判断してください。
確認するポイントは、先ほど取り上げた以下の4点です。

  • 初期投資が安い
  • 対応速度が迅速
  • 講師の質が高い
  • 自分で案件を獲得できる

スクール事業を考えている私みたいな方にはプログラミング塾はブルーオーシャンですよ。

Q.のむらやがメンターの時は何を大事にしてる?

A.自分で案件を獲得できることです。
プログラミングは教わるものではなく盗むものです。
他の業界と違うのは、質の高い情報が比較的オープンにされていることと無料であることです。
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice) (日本語)
案件が獲得できるぐらいにレベルが上がったら、自分が書いたコードを本書に従って書き直し(専門用語でリファクタリングといいます)をしてください。
多くの場合、それだけで「現場で仕事ができるプログラムの書き方」を理解することができます。

Q.のむらやがメンタリングしている人たちに期待すること

A.きっかけは「プログラミングは稼げる副業」でいいですが、本気でプログラマーを目指している人があなたと同じタイミングで勉強している」という事実を認識してください。
クラウドワークスやランサーズのようなフリーのお仕事マッチングサイトの案件はプロならやらない(相場が低い、コミュニケーションコストが掛かる)ようなものがほとんどです。
逆に言うと、プロレベルでなくても獲れる案件がいっぱいあるということです。
たとえば、スクールの費用を売り上げで回収したいなら、実務課題はこういった案件から「責任をもって」完了するという気概が欲しいです。

Q.のむらやがプログラミング未経験でプログラマーになりたい人だとしたら、何を勉強する?

A.勉強などせず、未経験採用の現場にポテンシャルをアピールします。
お金を払ってできるかどうかも分からない事をやるより、お金をもらってやる事が決まっている方が絶対いいです。
講師の私がいうのもなんですが、スクールで勉強するという事は、イラストで言うと「うまい絵が描けるようになるまで同人誌は出さない」と同じです。

プログラマーになりたくないけどプログラミングを勉強したい場合は、プログラミングスクールは選択肢に上がりますが「なんで勉強してるんだっけ?」と自分を見失いそうになります。

Q.のむらやが新人プログラマーで入社した後は何をする?

A.会社の業務を聞いて特定の言語やフレームワークの勉強をします。
つまり、皆さんがスクールで勉強しているようなことを、会社でやるのです。
たとえば、私が講師業をやる時の話ですが、私自身も特定の言語をマスターしているわけではありません。
それでもスピーカーとして登壇して講師業をやったり、使った事がないシステムやサービスの課題も質疑応答でしっかりと受け答えしています。
これは、私があらかた業務の内容(言語やフレームワーク)を理解し、必要な知識だけピックアップして答えているだけに過ぎません。
だから、Java言語やRuby言語、PHPやPythonなどスクリプトについても堂々解説できるのです。

なお、これらの言語は過去に実務で使っていた事もありますが、大体は忘れてます。

Q.のむらやにメンタリングしてもらって合う人

  • プログラマーになりたかったけど挫折した人
  • プログラミングの勉強にお金をかけたくない人
  • プログラミングでシステムを作りたい人

プログラマーに最短・最速でなりたい人、と言い換えることができます。
稼げたらいいけど、あんまりお金はかけたくない人などはこの傾向が強いように感じます。
ただし、私のメンタリングはプログラミング自体が目的ではなく、システムをプログラミングで作って運用する事がゴールなので、実は最後の項目の人が私と一番合っています。

Q.のむらやにメンタリングしてもらって合わない人

  • これからプログラミングを始める人
  • プログラミングで稼ぎたい人
  • 人生の選択肢としてプログラマーを考える人

私のメンタリングは結構きついです。
プログラミングスクールで答えを教えてくれませんが、私のメンタリングは「自分で解決する力」を伸ばそうとしますので、プログラミングと向き合う時間が長くなります
なので、これからプログラミングを始める人にとって「プログラミングは難しい」と感じる傾向が強いかもしれません。実際、難しいのです。
私のメンタリングで挫折してプログラミングを辞める、となる事を前提にしていますので、既に挫折経験のある人は私のメンタリングと相性がいいことが多いです。

プログラマー講師を求めているプログラミングスクールの方へ

※特定のスクールについて言及するものではありませんので、予めご了承ください。

私はプログラミングスクール卒業生がそのまま貴社でプログラミングスクールの講師をやっている事に非常に強い違和感を覚えています。
私が大事にしている「自分で解決する力」が弱いと感じている方が残念ながら多くいらっしゃいます。
ともすれば「プログラマーの採用担当にお祈りされてしまって転職率を落とすのはまずいから弊社が受け皿になる」みたいな事をやって転職率を下げない努力をしているんじゃないか?と勘ぐっているぐらいです。
運営方針そのものに口出しするつもりはありませんが必ず「プログラミングスクールの講師を研修する環境はありますか?」と基本的な疑問を提起させていただいています。
メンタリングだから基本方針が共有できていれば研修は必要ない、という考え方も理解できますが、貴社の講師がエンジニアに転職できる実力があるかどうかは再度ご確認いただきたいです。
これは、貴社を選んで入塾する受講生のためでもあり、講師にもスキルが必要だと考える機会にしていただく事を目的としています。

もし「講師の講師研修」が必要である場合、お力添えできる事は広がります。
お気軽にご相談ください。

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