インターネット老人おぢさん

どうしてもWindowsからMacに接続してファイルを共有したい場合の強引なテクニック

最終更新:2021年01月27日 03時39分02秒(初公開:2021年01月27日 03時39分02秒

どうしてもWindowsからMacに接続してファイルを共有したい場合の強引なテクニック

のむらやです。
大容量のファイルを同一ネットワーク内でやりとりするだけなのに設定がうまく行かずつながらない、という問題に見舞われたので対処法を載せておきます。
こんなことで30分もハマったので、再発防止や自戒も含めての備忘録です。

前提条件

  • 外付けUSBのメディアがある
  • BootCampが使える

経緯解説

普段AI強化などで365日ガンガンに回しているサーバーに、外部システムから新しいデータを追加したいことがありました。
容量としてテラバイト超えのやべーやつなので、ストレージを介したり圧縮して固めてクラウドストレージを使う、という手段は使えません。
幸い、同一ネットワーク内なのでLANを介せば制限なく転送できるはずでした。が、データをMacが、処理はWindowsで実施しているため、転送プロトコルを共通化する必要があります。

Macの共有設定

まずは多くの参考サイトの通り、システム環境設定→共有でMac側でSMBを設定し、Windowsで接続するという事をやります。
理論上はSMB接続で手軽に共有できるはずでした。が、なぜかWindows側でエクスプローラーからネットワークを参照しても見つけられず、またIP直打ちするとインターネットブラウザが開き、明示的に「smb://(IPアドレス)」とするとMicrosoft Storeが立ち上がるという始末。
したがって、「¥¥(IPアドレス)」(¥は機種依存文字なので全角にしています)という形式で接続する方法を強制されます。

Windows側でSMBを提供してMacからファイルを置く

ぶっちゃけ、この方法が順当です。
が、扱っているデータがデータなのでWindows側にセキュリティホールを作りたくない、という理由で却下しました。
他の場所はふさがっているし、通信するプロトコルもSMBなのでセキュリティ上の問題はないのですが、意図しない操作などによるヒューマンエラーでデータが流出する可能性があるため、Windows側で共有サーバーを設定するのはNGとしました。

Macのファイルをフラッシュメディア等に移して、Windowsにつなげる

一番手っ取り早い方法ですが、技術屋として負けた気持ちになったのでこの方法は採用しません。
そのせいでBootCampを使うことになりますが、気にしてはいけません。

BootCampにWindowsを入れて起動する

つまり、Macのデータを外付けHDDなりにいれて、BootCampでWindowsを起動して転送したいWindowsサーバーから接続できるようにする、という方法です。
この方法はとんでもなく手間も掛かるし、そこまでやるなら物理的につなげばよくね?感はすごいですが、サーバールームは冬に入るととても寒くて凍えるので嫌なのです。

結論:MacにWindowsで接続することはできなかったが、MacでBootCampからWindowsを立ち上げて接続させることはできた

これはタイトル詐欺ですが、WindowsからMacに強引に接続する環境を作ることはできたので、とりあえず良しとします。
問題は、ファイル転送中はMacが使えない(BootCampでWindowsを起動しなければならないため)のでWindows側とMac側で開発環境を統一する必要があることです。
WindowsでもVSCodeは使えますが、Macのターミナルはzsh(Iterm?)でWindowsはWSLを使うので、若干の環境差異は発生してしまいます。
また、使えるソフトウェアが違うので動画編集をするにしても、共通で使えるものが必要ですし、物によってはMacのライセンスとWindowsのライセンスがそれぞれ必要になることもあります。

これはグチですが、WindowsOSが大きすぎてMac本体のSSDの容量を相当に圧迫しますし、パーティションを分けることで更に使える容量が制限されます。
MacにBootCampを乗せるのが嫌な理由が、SSDの容量が小さすぎることにあります。
そのために、わざわざ外付けUSB3.1のSSD2TB(恐ろしく高い)を買ったわけですが、こんな修行僧みたいな事をする必要があったかどうかは甚だ疑問です…。
買ったSSD。今では動画編集でこき使われています
本当はこんな事をしなくても、MacにWindowsからスムーズに接続したかった……

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