本作はクソゲーではなく、色々足りないだけです

紙芝居ゲーマー（ADV好き）として思うに、敢えて分類するならガッカリゲーです。
バーチャルコンソールで出てなさそうだし、本体もSFCなので既に絶版です。プレミアついてるかも知れませんが、欲しい人が少なさそうなので「へ〜」以上の価値もなさそうです。

プレイ動画（無実況）があります

解説

このゲームが出た当初(1995年、初代PlayStation1が出たのが1994年末商戦)は類似したジャンルに名作「かまいたちの夜」がありますが、

• 事件は海上船で起こるため逃げられない
• マルチエンディングというよりはマルチシナリオ、どちらも同じように語られますがそもそもストーリーが異なる
• BGMが秀逸。いきなりの悲鳴はビビるが何度か聞くと笑えてしまう

当時は人狼はなかったんですが、やってる事は人狼です。

登場人物ネタバレ

１ルート30分ぐらいで読了できる短いシナリオ集の古いタイトルにネタバレもクソもないので、最初からぶちまけます。

• 主人公・私（自由入力）：船長。選択肢で性格が変わるのはアドベンチャーあるある
• 岩倉：通称ガンさん。頼れる甲板長だが博打好きで、部下の近藤に借金をしている事から事件を起こしてしまうルートも
• 近藤：1/2で被害者になる生真面目な男。生存ルートでもあまり目立たないため、もっと彼に花をもたせてもいいはず。
• 金井：気弱なコック長。ただでさえノイローゼになった事があるのに、事件が起こるたびに冷蔵庫が死体保存庫にされてかわいそうな役割。近藤に借金をしている
• 三谷：一等航海士だが下手すると船長より優秀かもしれない。彼の提案を選ぶとエンディングがどうあれ、船が座礁する
• 末吉：要所要所で出てきて強烈なインパクトを残す関西弁の二等航海士。彼のルートを選ぶとエンディングがどうあれ、台風に巻き込まれる（が、船が無事になる唯一のルート）
• 野田：古いオタクっぽい通信技師。野タヌキと呼ばれるが、ルートによっては船長をハメるタヌキになる。
• 南条：機関長で船長が自身の罪を打ち明けられるぐらいに信頼のおける友人（ルートによる）だが、人間関係トラブルで問題に発展する事も
• 深月：潔癖症な船医。普段もやや不気味なので船員からは敬遠されているが、金井に密輸の提案を持ちかけるぐらいなので信頼はされているようだ
• 密航者：名前のない女性。船長に見つかったが最後、どうあがいても絶望するしかない展開に。
• 友香：本作のメインヒロインのはずが、出番は最序盤の出航まで。南条との話題にはよく上がる

乱暴にいうと、三谷と末吉だけまともで、野田を除く他の船員はそれぞれに爆弾を抱えているようなものです。
モブクルーもちょっと出てきます。

夜光虫（プランクトン）とは

こうやってみると幻想的ですね。